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【上演台本】『たとえばこぼれたミルクのように』(60分2人)

1,100円

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作:久野那美 第4回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞佳作受賞 <台本冒頭> 銀河。真夜中の静寂に小さな駅舎がひっそりと眠っている。 やがてベルの音。列車がゆっくりと通過する—  1 プラットホームにぶらっと腰掛けているA。 荷物を脇に線路をぼんやりとみつめ、牛乳を飲んでいる。 大きなびんには真っ白い牛乳がたっぷりと入っている。 やがてBが歌いながらやってくる。 B いつもいつも 通る夜汽車 静かな… ん んん んんん ん んん ん んん んん んんんん…   B、先客がいるのを見て、ぎょっとして黙る。 A、奇妙に微笑みかける。 B、笑ってごまかす。 A どうぞ。 B あ、はい。(反対側の端へ避ける。ベンチは意外と長いのだ。)   Aは相変わらずぐびぐびと牛乳を飲んでいる。  どきどきしながら線路の彼方を見る。落ち着かない、B。   A あの…。(向うの端にいるBに呼び掛ける。) B え?はい。 A 待ってます?(何故か小声で) B え? A 汽車。・・・・・・汽車、待ってますか? B はい。だってここは駅でしょ。 A そうです。ここは、駅です。 B ・・・・・・・? A ですけどね。待ってても、汽車、来ませんよ。 B え……?! A ついさっき来て、出て行ってしまいました。 残念でしたね。 B ・・・ってそんな…。どうして? A どうしてって…ここ駅舎ですからね。汽車は、来たら出ます。 どうですか?一杯・・ B …え?    牛乳をBにつぐA。おおきなコップにたっぷりと・・   B これ… A 牛乳です。 B ぎゅう… A 嫌いですか? B いえ。 A どうぞ。ご遠慮なく。たくさんありますから。 B …。(仕方なく、飲むB) A 角砂糖をいれますか? B いいえ、このままで。どうも…。   とりあえず、並んで牛乳を飲む二人… しばらく・・・   B あの。 A はい。 B どうして? A ? B どうして、出ちゃったんですか? 汽車…。 A 駅舎ですから。汽車は来たら出ます。 B 乗れないと困るんです。 A でもあなたのために走ってるわけじゃないし。 B ・・・・・・・

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