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【上演台本】点々の階上演台本(60分5人)『点転』

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紙袋を持つ男(紙袋) 何も持たない男(何も男) 黒い靴の女 (黒靴) 白い靴下の男 (白靴下) 窓の外を見ている女 (窓) ※『・・・』改作改題。 <台本抜粋> 紙袋 ・・・ちょっと待って。君が今やってるのはなんていう競技? 何も男 点転ですよ。 紙袋 点転・・・あの、点々の点に転がるって書く? 何も男 はい。子供のころに出会って、十年。僕はいつも点転を通して世界を見てきたんだと思います。 紙袋 点転を通して世界をみたら何が見える? 何も男 なんの試験ですか? 紙袋 (じっと観ている) 何も男 点転は盤上競技ですけど、盤の大きさに規定が…ないじゃないですか。 紙袋 盤の大きさに規定がない! 何も男 確かに僕たちはこれくらいの大きさの盤を使いますけれども、それは、ルールというよりは僕たちレベルの棋士が参加する国内大会の運営上の事情です。それは、この国の点転のレベルがまだその程度だからで、外国ではもっと大きなというか広い盤を使って試合をすると聞きます。 紙袋 … 何も男 野球場、ゴルフ場、飛行場、いえ、モンゴルの草原のような広大なスペースを使って点を打ち込み合う・・・伝説の名人クラスでは海を越え、国境をまたいで闘うとか。 紙袋 …、 何も男 果ての見えない世界で、頼れるのは自分と相手と点だけ。 点にはあらかじめ名前をつけることができません。まだどこにも打たれていない点はただの点です。 自分も、相手も同じです。何が起こるのか、始まる前は誰も何も知らない。 点を打ち込む。打ち込まれる。 ただの点だった点がひとつひとつ、何かの点になっていく。 終わってみれば、そこで起きたことは、結末から遡ってすべて説明できる。最初から全部決まっていたかのように説明できる。 何も男は窓を開け、遠くへ点を打ち込んで見せる。 慎重に距離を測り、狙いを定めて何発も、何発も、点を打ち込む… 何も男 僕は点転を始めて、待つことを覚えました。今何が起こっているのかわからないときは、次に何かが起こるのを待つようになりました。 肝心なことはいちばん最後にやってくる。 それを決して見逃さないように待とうと考えるようになりました。 間 紙袋 ……なかなか難しいことを言うね。 何も男 難しいことはなにもないです。 点転をやってると、自分が見つけたことを言葉にして誰かに伝えたくなるんですよ。どうしてでしょうね。言葉のない世界だからですかね。扱うのが点、だからですかね。 紙袋 扱うのが、点・・・ちょっと話を整理するけど。君は点転の棋士なの? 何も男 アマチュアですが。 紙袋 そして、プロになろうとしている? 何も男 できれば。いえ、でも・・・ 紙袋 (お前のことは今問題ではない)ということは、プロというものが存在する? 何も男 もちろん。 紙袋 ということは、点転?の棋士はほかにもいる。 何も男 もちろん。 紙袋 プロの棋士もいる? 何も男 3年前にプロができました。 紙袋 新しい競技なの? 何も男 (なぜそんなことを聞かれてるのかわからないまま答える)古くからさかんな国もあるみたいですけど、国内ではまだまだ。3年前に協会が、2年前に公式大会ができました。 紙袋 君はいつ始めたって? 何も男 10年前です。

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